・英検準1級の勉強法が知りたい。
英検準1級の勉強法とオススメ参考書がわかる記事です。

もくじ
0.勉強の流れ
この記事で伝えたいことは「英検準1級の単語帳に手を出す前に、大学受験用の単語帳を復習することが大切」だということです。
そのあとに過去問で演習を積みながらニガテな分野の対策をすると、いい結果を残せるはずです。
1.大学受験レベルの単語を覚える

英検準1級の単語の勉強で一番大切なことは、大学受験レベルの単語を復習することです。
2級 < 大学受験 < 準1級
大学受験と英検の単語の難しさを比較するとこのようになります。
大学受験で必要な語彙数は4000語、東大や早慶でも5000語と言われています。
しかし、準1級で必要な語彙数は7500前後です。
そのため、英検準1級を目指すということは、東大の英語よりも難しい試験に挑むということになります。
もちろん、英検は東大と違って、記述試験や文法問題がないので単純比較することはできません。
しかし、大学受験レベルの単語がうる覚えで、英検準1級に立ち向かうのは無謀です。
まずは、2級レベルの単語や大学受験レベルの単語を完璧にすることが準1級合格への近道です。急がば回れですね。
大学受験レベルオススメ単語帳
大学受験レベルのオススメ参考書を紹介します。
大学受験でつかった参考書や高校で配布された単語帳でもOKです。
好きなものを1つ選んでやってみることをオススメします。
わたしは「速読英単語必修編」がオススメです。
いろいろ紹介しましたが、上記の単語帳を複数やる必要はありません。
自分の気に入ったものを1冊だけやりましょう。
速読英単語上級をやるならパス単準1級をやった方が良いと思います。基礎単語というよりも難しめの単語が多く、語彙の選定も英検ではなく、大学入試の基準で実施されているため、英検対策としてはオススメできません。
2.準1級レベルの単語帳

準1級 でる順パス単 5訂版
英検のなかで一番有名な単語帳です。
レイアウトもオーソドックスで、みんなに愛されている参考書の1つです。
2021年に改訂され、1分間確認テストなども付き、以前よりも使いやすくなりました。
改訂されてから、以前よりも収録されている単語のレベルが簡単になったという低評価のAmazonレビューがあります。
4訂版よりも簡単になった主な理由は単語の選定方法です。
4訂版の単語選定は語彙問題を中心に行われました。しかし、5訂版は長文やリスニングも含む全体から単語選定を行ったので、全体的に難易度が下がりました。
しかし、わたしの教え子のなかでパス単を使っている生徒も合格しているので、語彙問題で満点を取るのは難しいけれど、合格点はとれる単語帳だと思います。
単熟語EX ジャパンタイムズ
2023年の3月30日に改訂されました。語彙数はパス単の1900語よりも多い2400語となっています。
パス単の語彙選定は、長文やリスニング全体から行われました。
一方で、単熟語EXの語彙選定は、語彙問題を中心に行われました。
そのため、単熟語EXはパス単よりも難しい単語が多いです。
Amazon のレビューでも「パス単5訂版は簡単すぎ」という声が多いので、パス単では心配という方にオススメです。
レイアウトはいたってシンプル。重要度順に単語・意味・例文がのっているだけです。
パス単との違いは例文が少し短いです。
★単語の勉強法
単語の勉強法で気をつけることは2つです。
①発音しながら覚える
②半分覚えたら進む
①発音しながら覚える
単語を覚えるときに「発音」することが大切です。
単語を記憶を定着させるために、多くの五感を使った方が効果的だと言われています。
目でスペルを確認し、耳で音を確認し、口で発音した方が記憶の定着率はアップします。
また、リスニング試験でも準1級レベルの単語は出てきます。
リスニング試験の配点は全体の3分の1と、捨てることはできません。
発音も把握しながら語彙力アップしましょう。
②半分覚えたら進む!あとは復習するときに覚える
単語の学習は復習が命です。1、2回で覚えられる人はいません。
英検の試験当日までにいかにたくさん復習するかがポイントになります。
そこで単語帳1周目にやってほしいことは、半分覚えたら進むです。
「9割覚えたら進む」だと、なかなか進むことはできません。
さらに「覚えたと思ってたのに復習したときに半分以上忘れて自信喪失…。」となってしまいます。
そこで、5割覚えたらもう次に進むことを意識してみてください。
覚えられなかった単語は2周目以降に覚えるという感覚です。
1周目は5割、2周目は6割、3週目は7割と増やしていけば、9割覚えら進めるというよりも早く復習することができるます。
3.過去問をやろう

2023年度版 英検準1級 過去6回全問題集

単語帳を1、2周したらさっそく過去問をやってみましょう。上記のどちらを使っても構いません。
過去問をやる目的は自己分析です。
ここで正答率が50%切ってしまっても構いません。
語彙問題は解けなかったとしても、単語帳を継続的にやっていけば自ずと点数はとれるようになります。
もしも、リーディングやリスニングがわからなすぎる場合は、ほかの参考書で補う必要があります。
単語をもう少し覚えたら7割くらい取れそうな方は、あまり参考書の数を増やさず、単語帳と過去問だけで本番に備えましょう。
4.ニガテ分野の対策 R / L / W

ニガテ分野の対策でおすすめの参考書を紹介します。
基本的に試験勉強は参考書の数は少ない方がいいです。過去問だけで対策できそうなときは、買うのを見送りましょう。
準1級 文で覚える単熟語 4訂版
文単はパス単と違い長文の中で単語を覚えるコンセプトの単語帳です。
単語帳としてではなく、長文読解対策やリスニング対策として使うことをオススメします。
この教材の長文はリーディングの過去問や英検準1級に出やすいテーマを扱っています。
そのため、英検準1級のリーディング対策としてもってこいです。
収録語彙数は1570語です。
しかし、occupy (~を占める)やlabor (労働)のような簡単な単語も見出し語に含まれているため、単語帳としては使うには弱いです。
単語帳としては頼りないですが、リーディング・リスニング対策では大活躍する参考書です。
英検準1級 語彙問題完全制覇

英検準1級のリーディングの配点は語彙問題とリーディング問題で変わりません。
語彙問題は25問、リーディング問題は16問なので、リーディングで高得点を狙いたい場合は語彙問題対策は必須です。
ある程度単語が仕上がってきたと感じたら問題演習のために、この参考書をやってみてもいいでしょう。
品詞別になっているので、名詞が覚えられない人は名詞だけやるというのも手だと思います。
最短合格!英検準1級 リーディング問題完全制覇
この本の筆者はドラゴン桜の英語講師のモデル竹岡広信先生です。
英検準1級のリーディング対策の本は今まで充実したものがありませんでしたが、2021年にようやく発売されました。
最近出版されたものなので、英文の内容が古すぎるということもありません。
見やすいデザインで、最後まで続けることができるおすすめの参考書です。
最短合格!英検準1級リスニング問題完全制覇

参考書の最初にリスニングの勉強の仕方や問題の解き方が丁寧に書かれています。
リスニングの勉強法がわからないという人におススメです。
オリジナル問題も載っているので、過去問をすべてやってしまった人におすすめです。
CNN10 (Youtube)
少々難易度高めですが、海外の学生向けのニュースCNN10もおすすめです。
英検の勉強を資格だけの勉強ではなく、実際に使える英語を学びたいという方にオススメです。
スクリプトもあるので勉強しやすいです。
英検の勉強で疲れた時に、気晴らしで見てみると面白いと思います。わたしは今でも毎日聞いています。
スクリプト↓
https://transcripts.cnn.com/show/sn
最短合格!英検準1級英作文問題完全制覇
ライティング対策はこの参考書で間違いありません。
わたしも英検1級に合格したときにこのシリーズにお世話になりました。
この参考書の一番いいところは、肯定と否定の両方の立場の模範解答があることです。
また、使いやすいフレーズ集も多く記載されているので、何を書いたらいいかわからないという人にオススメです。
すべて覚えるのはとても大変なので、自分が使いやすい表現だけを覚えて、練習しましょう。
まとめ
英検準1級のオススメ参考書と勉強方法について紹介しました。
何かわからないことがあれば、コメントかTwitterで気軽に聞いてくださいね。
ではでは!!